2012年3月17日土曜日

フードバンクシステム構築検討事業報告会を開催しました


月15日、つくば国際会議場で「フードバンクシステム構築検討事業報告会」を開催しました。これは「平成23年度新しい公共支援事業に伴う活動基盤整備事業」の委託業務で、フードバンク茨城が進めてきた事業の成果と課題を報告する場として設けたものです。ご来賓として茨城県生活環境部県民運動推進室の石井健二様、つくば市の筑波愛児園の山口公一様、土浦市の窓愛園の榊原裕進様、パルシステム茨城専務理事の林一雄様、いばらきコープ専務補佐の根本浩則様にご出席いただき、フードバンク茨城と関わりのあった施設、団体の皆様や茨城県、マスコミなど52名の参加者でこの日を迎えることができました。

初めにフードバンク茨城の菅谷則子理事長より、昨年の震災のため実質の活動が半年程度になったこと、フードバンクは食品の提供者、仲介者、そして食品を受け取るところの3者が幸せになれるすばらしい活動だということ、そして今後とも皆様の協力をお願いしたいとの挨拶がありました。

次に、事業報告に移り、「企業、農業生産者、行政および食品配布先との連携構築」について連携推進部から、「物流の仕組みづくり」について物流管理部から、「“もったいないをありがとうに”の普及」について広報部からそれぞれ報告し、フードバンク茨城の運営体制の整備および運営資金の獲得、生活困窮者への支援のための行政等との連携、今後の倉庫・事務所の確保、子供たちへアプローチ、フードドライブの拡大などの課題が出されました。

その後、認定NPO法人茨城NPOセンターコモンズ常務理事事務局長の横田能洋様にコーディネーターをお願いし、食品を受け取る側として児童養護施設筑波愛児園の山口公一様と同じく児童養護施設窓愛園の榊原裕進様、食品提供者及びフードバンクを支援する側としてパルシステム茨城の林一雄様といばらきコープの根本浩則様、そしてフードバンク茨城の菅谷則子理事長がパネリストとなってパネルディスカッションを行ないました。施設からは、施設の子供たちにとっての食の大切さ、フードバンクからの食の提供は孤立しがちな子供にとって「あなたのことを支えてくれる人が施設外にもいる」というメッセージになる、フードバンク活動に子供たちを参加させたいなどの意見が出されました。生協からは、フードバンクはメーカーにとっては廃棄コストを削減できるし施設にも喜んでいただけるすばらしい活動だ、認知度を上げるためにも県内で40万世帯の組合員に対して広報を強めたいと応援の意見がありました。菅谷理事長は「話を聞いて思いは一つだと感じた。さらに広報に力を入れ、財源確保のためにも会員を増やすことと、市民の皆さんからの支援を募りたい」と話し、コーディネーターが「フードバンク茨城だけが動くのではなく、今日確認できたつながりを大切にして、みんなが動くことで豊かな茨城を築いていこう」と締めくくりました。


最後に、報告会に合わせて、パルシステム茨城といばらきコープから食品の寄贈があり、パンとお米を代表してパネリストの2施設に贈呈しました。


閉会後は同会場で交流会を実施。参加者同士の交流を深めました。

*今回の報告会の「報告書」(全24ページ)をご希望の方にはお届けしますので、メール等でフードバンク茨城までご連絡ください。(メールアドレスはサイドバーにあります)